リング型ネットワークとは、基本的な伝送路が輪(リング)状になっており、そこに複数のコンピュ
ータを接続して構成されるネットワークです。
このネットワークは基本がリング状であるため、一般の企業内LANとして活用されるよりも、む
しろバックボーンとして活用されるのが一般的です。接続には、シールド・ツイストペア、無シー
ールド・ツイストペア、光ファイバーケーブルなどが用いられます。
リング型ネットワークのデータの転送方法には、 トークン・パッシング(複数のノードがネットワ
ーク上でデータを同時転送しないよう循環するトークンを利用してネットワークをアクセスする方法)
・プロトコルを用いた、ネットワーク上でのパケットの衝突を避けるトークンリングなどがあります。
このトークンリングは、伝送速度は4Mもしくは16Mビット/秒のものが存在し信頼性や転送効率に
優れますが、構築にかかるコストも高くなります。また、FDDIはメディアに光ファイバーを使用する
リング形式のLANでは、100Mビット/秒の高速な情報通信が可能です。
 リング型ネットワークには大まかには
 ●トークン式・・・・・・・・・・・ 処理手順は簡単だが、回線の無駄が大きい。コンピュータが少なく、かつすいている回線向き
 
 ●レジスタ式・・・・・・・・・・ 回線の無駄は少ないがスピードは遅い。データに比べてコンピュータのバッファ(処理待ちのデータを一時的に蓄えるメモリ)が少ないネットワーク、あるいは混んでいるネットワーク向き
 
 ●スロット式・・・・・・・・・・・ やりとりが平均していると、パケット(データの小さなまとまり)の半分が無駄になってしまうが、スピードは速い。コンピュータが多いが、すいている回線向き
があります。
 

情報伝送の仕組み
リング型ネットワークでは、情報は一方向にだけ移動します。つまり情報を伝送する場合、コンピュータはそれを隣のコンピュータに送ります。 自分宛でない情報を受け取ったコンピュータは、リング上の次のコンピュータにそれを渡します。このように情報が次々に渡されて、やがて宛先に到着するようになっています。
 
拡張性
リング型ネットワークの拡張では、コンピュータを新たにリング型ネットワークに追加するために、ケーブルを切断して接続しなければならないために、新しいコンピュータの接続が終わるまで、ネットワークの機能は停止します。そのため他のどのタイプのネットワークよりも難しくなることがあります。
 
トラブルシューティング
リング型ネットワークでは、リングが断線すると、その位置より手前のコンピュータには情報を送れますが、断線している場所より先に送る事はできません。このため、接続に問題がある場所を簡単に判断できる事ができます。
リング型ネットワークには、リングが二重になったものがあります。二重にする事によって、情報を両方向に送ることができ、ネットワークの停止を防げます。
 
 

 

 

 
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